施工レポート

2026.02.06

土地の記憶の再構成

先日、会社の土地を活用するための社内設計コンペがありました。

社長の総評として、以下のことが挙げられました。

・土地や建物の要素を、どう体験として成立させるか、どう感じさせたいか

・主役はあくまで、そこを使う「人」であり、建物は脇役

これらを踏まえて、体験の解像度をどこまで高められているかが今後の大きな課題という指摘でした。

 

やや表層的な連想かもしれませんが、

そこにあるもので、どんな体験を生むか、

過去の外構工事での事例を思い出しました。

 

建て替えの案件で、解体を進める際に

・睡蓮鉢か石臼のようなもの

・何らかの用途で井戸に使われていたといわれる謎の石×2

これらが現場にあり、処分せず有効活用することになりました。

ChatGPTにも聞いてみましたが、元は井戸の樋受け石(水受け石)ではないか?とのことでした。

みなさんはどんな用途を想定するでしょうか?

ちなみに、U字の石は何らかの事情で隣家の方に預けられ、植木鉢の飾り台になっていました。

元々うちのものではないから引き取ってほしいと教えてくださり、元の在処に帰ってきました。

 

さて、最終的にはこのように使用することになりました。

U字の石は人が腰掛けるには少し高かったので、ちょうどいい高さに埋めてもらいました。

鉢にはガラス天板を乗せて、テーブルとして使えるようにしました。

外径と内径を測り、鉄骨屋さんに部材を作ってもらっているのでガタつきがなく使えます。

天板は乗せているだけなので、ご希望によってはテラリウムなども楽しめそうです。

 

石畳は、こちらも敷地内で解体した間知石を再利用しました。

腕によりをかけて綺麗に敷き詰めてくださりました。

間知石は他にも植栽の区画づくりに再利用しています。

 

朝コーヒーを楽しんでもよし、お月見をしてみてもよし。

一人で写真集を開いても、誰かと観光マップを眺めてもよし。

庭石を眺めてぼーっとしたり、鳥や虫の声を聞いたり、

そこにある石の歴史に思いを馳せたり。

 

そこにあったものによって偶然生まれた計画ですが、

何通りもの豊かな時間を生み出せます。

計画するときにそのことに自覚的でありたいので、

普段から楽しいことや美しいもの、心地よいものなど、

暮らしを豊かにするものにアンテナを張り続けようと思いました。

 

 

 

 

作成者:の

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