設計レポート

2026.04.07

遅いメディア

本社スタジオから少し離れた場所に社員用駐車場があるんですが、
その目の前の敷地の古屋が解体されて新しく建て替えられています。
職業柄、どうしても工事中の現場ってついつい細かいところまで見てしまいがちなんですよね。

 

 

個人的に、どんな建物だとしても解体工事は見ていて少し切なく感じてしまいます。
住んでいた方の様々な思い出の詰まった空間が消えてしまう感傷的な側面はもちろんありますが、
作り手側からすると、苦労して作っただろう建物が解体される姿はけっして良い印象ではありません。

 


 

また別の意味で建築的なアーカイブが失われてしまう切なさがあります。
それは各部位に使われている建材や工法、電気や給排水といった設備工事に至るまで、
建設当時のごく一般的な建築的な記録がそこに残されているということです。
もちろん資産的な価値は皆無なんですが、
今では見ることのない建材が使われていたり、今ではできない仕上げ方法だったりして、
かつては普通に存在していたものが、一定の期間が経過すると流通しなくなるので、
人によっては懐かしく思えたり、貴重に思ったりして興味深かいです。

例えば分かりやすい例として、

 

 

電気のスイッチプレートはかつてはほぼ松下電器(現パナソニック)製なので、
古い住宅だといつ頃建てられたかをおおよそ特定できたりします。
個人的に住宅のリフォームの現場調査で役立った記憶があります。

またこれが古民家と言われるまで古い建物になると、
竹小舞の土壁や土間の洗い出し仕上げなどは、作り手が減ってきているので本当に貴重だったりします。
どちらにせよ神社仏閣とは違い、庶民の消費されていく文化なので、
現物が残っているうちに体系的に記録してくれる研究者が出てきてくれたら良いなぁと密かに思っています。

 

一級建築士 牧田

TEN ARCHITECTS DESIGN
TENアーキテクツの家が
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