建築レポート
先日、静岡県富士山世界遺産センターを訪れました。

大学時代に一度訪れたことがあり、その時は最上階から見る「切り取られた富士山」の景色がとても印象に残っていました。
久しぶりの再訪でしたが、改めて建築のつくり方に目が向き、当時とは違った楽しみ方ができました。
以前は最上階の大開口から見える富士山ばかりに目がいっていましたが、今回気付いたのは富士山の見せ方です。
建物の中に入ると、すぐに富士山が見えるわけではありません。
最上階まで上がり、さらに外のデッキへ出ることで、ようやく富士山の全景がきれいに現れます。

室内からは、しゃがんだり目線を下げたりしないと山頂から裾野まで見えないようになっており、あえて富士山を簡単には見せない工夫がされていました。
建築の中を巡りながら期待感を高め、最後に本物の富士山と向き合う体験は、この建物ならではだと感じました。

外観の象徴となっている逆円錐形の木格子は、
遠くからは一つの大きな造形に見えますが、実際には無数の木材が組み合わされて構成されています。
一本一本の納まりや角度を見ていると、設計だけでなく施工の大変さが伝わってきます。

建物を見学していると、どうしても展示内容だけでなく建築のディテールに目が向いてしまいます。
大開口を支えるガラスの納まりや、木格子との取り合い、細かな見切りなどを見ながら歩いていました。
特に大きなガラス面は存在感を消しながら空間を成立させており、ディテールの積み重ねによってこの建築が成り立っていることを感じます。

学生時代は印象的な空間や景色に感動していましたが、今回は設計や施工の視点でも多くの発見がありました。
同じ建築でも、見る立場や経験によって感じ方が変わることを改めて実感した一日でした。
富士山を見るための建築として、何度訪れても新しい発見のある建物だと感じました。
一級建築士 鎌形


全て納得したい。

こだわりを実現したい。

デザインにこだわりたい。

他でプランをしてみたが意向が伝わらない!!

一緒に家づくりをするパートナーを探している。

じっくり取組みたい。

人と同じ家はいやなんだ。