建築レポート

2025.09.22

エクシブ鳥羽別邸 ― 海と庭園に抱かれる建築

エクシブ鳥羽別邸 ― 海と庭園に抱かれる建築 三重県・鳥羽の海を望む高台に建つ「エクシブ鳥羽別邸」。 この建築を訪れると、最初に感じるのは「場そのものをデザインしている」ということでした。豪華な意匠や派手な演出ではなく、土地の力を丁寧に引き出し、滞在する人に“体験”を与える建築です。

ロビーに入ると、大きな開口部から鳥羽の海が一望できます。その眺めはまるで巨大な額縁に収められた絵画のよう。建物が「景色を見せる装置」として設計されていることに気づきます。ここでは建築そのものが主役ではなく、海という自然が主役になっているのです。 敷地の中心には和の庭園が配置され、回廊からは四季折々の表情を楽しむことができます。室内と庭、庭と海、そのつながりが絶妙に計画されており、歩くたびに視点が切り替わる設計になっていました。日本建築が持つ「中間領域」の思想を現代に置き換えたようなアプローチで、非常に学びの多い空間でした。 素材の選択も特徴的です。

木や石など自然素材を基調にしながら、照明は控えめに配置され、光と影が柔らかく空間を彩ります。夕暮れ時、海からの光が薄れ、庭園灯と室内の灯りが呼応する瞬間は格別で、まるで建築全体が時間の移ろいを演出しているようでした。 建築家の視点から見れば、この建物は「環境と文化を同時に体験させる装置」といえます。リゾートでありながら、ただの豪華さを追うのではなく、自然の美しさを最大限に引き出し、訪れる人に“場とつながる喜び”を感じさせる。

その姿勢は、私たちTENアーキテクツが掲げる「敷地を読む」「引き算のデザイン」と深く共鳴していました。 エクシブ鳥羽別邸は、単なる宿泊施設ではなく「舞台装置としての建築」でした。人と自然をつなぐためにデザインされた空間に身を置くと、建築が持つ本来の力を改めて実感します。 そしてその体験は、私たちの家づくりにとっても大切なヒントを与えてくれるものでした。

TEN ARCHITECTS DESIGN
TENアーキテクツの家が
ピッタリな方はこんな方
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    全て納得したい。

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    こだわりを実現したい。

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    デザインにこだわりたい。

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    他でプランをしてみたが意向が伝わらない!!

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    一緒に家づくりをするパートナーを探している。

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    じっくり取組みたい。

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    人と同じ家はいやなんだ。

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