建築レポート
ネットへの常時接続できる環境が普通になった今では、画像や映像を介して多く建築にいつでもどこでも触れることができますが、
建築を本当に体感するには、やはり実際に自分の目で見てその内部に入って使ってみることだと思っています。
個人住宅ですと見る機会は限られますが、商業施設や公共性の高い建築であればそれを可能にしてくれます。
その中でももっとも簡単でおすすめしたいのが美術館でしょうか。
ですが、今回は展示品を見るための美術館ではなく、あくまで『建築としての美術館』です。
少しだけ専門家っぽいことを言わせてもらうと、「美術館はホワイトキューブであるべきか否か?」という点が分水嶺になります。
簡単に言うと、
美術館とは美術品を展示するための『器』であって、美術館が建物としての主張する必要のないまっさらな床・壁・天井で構成されているべきである。
つまり、白い箱(ホワイトキューブ)という考え方であり、現代の美術展示の主流です。
一方で、その場所の特性に合わせた展示方法や、意図を持った空間で展示することで展示物の表現を最大化すること、もしくは美術館自体が特徴的であっても良いんじゃないか?という観点です。
前者でいうなら東京六本木にある国立新美術館が挙げられます。
建物正面を覆う特徴的な局面ガラスのファサードとその内部にあるロビーやレストランの空間はSNS等で一度は見たことがあるかと思います。
一方展示空間はシンプルな矩形の展示室が連なり、多様な展示に対応できる汎用的な構成となっています。
後者の代表例としてニューヨークのグッゲンハイム美術館を挙げておきます。
展示室が大きな螺旋スロープであるため基本的に床が斜めであり、展示品を見る体勢が常に斜めになってしまう点で賛否があります。
で、今回ご紹介するのは静岡県立美術館になります。

収蔵品は近世日本画と近代洋画が多く、ちょっと格式の高いThis is 美術館という感じですが、
一般的にはロダンの作品を多く展示しているという点で広く知られています。


屋内に展示されているロダンの作品の数々は間近で見ることができ、自由に撮影も可能となっています。
何よりも不思議に感じたのがこの空間。

通常、絵画などは作品の状態を維持するため厳密な温湿度環境の下で管理保管されていますが、
展示物が彫刻であるため、自然光による温度変化(赤外線)や紫外線による影響(漂白作用)にも耐えられるため、
展示室内に直射日光が差し込んでいるんです。
天気が良い日に訪れるととても心地よく、非常にのんびりした心地よい空間に癒やされます。
個人的には、この常設展示のロダンの『地獄の門』と同館所蔵品の伊藤若冲『樹花鳥獣図屏風』がお気に入りです。
ちなみに2026年1月4日(日)まで、企画展『金曜ロードショーとジブリ展』が開催されています。
おそらく週末はとても混んでいると思います。
普段の静岡県立美術館を体験するにはその期間を外して訪れたほうが良いのでご注意ください。
一級建築士 牧田


全て納得したい。

こだわりを実現したい。

デザインにこだわりたい。

他でプランをしてみたが意向が伝わらない!!

一緒に家づくりをするパートナーを探している。

じっくり取組みたい。

人と同じ家はいやなんだ。