STYLE#039 光は招き、視線は閉じる家
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三方道路の明るさを生かしながら、暮らしは見せない。光井戸と家事動線が、心地よい日常をつくる。

STYLE#039 光は招き、視線は閉じる家

STYLE#039 光は招き、視線は閉じる家

三方を道路に囲まれ、どの方向からも光が届く恵まれた敷地。

しかし、明るさを得やすいという長所は、同時に、どこからでも家の中が見えてしまうという課題でもありました。

高い塀で視線を遮れば、家族のプライバシーは守れます。

その反面、外からの光まで閉ざしてしまいます。

そこで南側に設けたのが、空から光を取り込む「光井戸」です。

周囲に対して大きく開くのではなく、必要な光だけを建物の内側へ落とす。

道路からの視線を受けずに、明るさと空の気配を感じられる住まいを考えました。

外周には木製の格子やフェンスを用い、隙間から光と風を通しながら、歩行者や車からの視線を柔らかく遮っています。

西側のフェンスの内側には勝手口と物干し場を設け、洗濯物や日用品が道路から見えない、家事のためのサービススペースとしました。

北側の玄関には、庇と連続する物置を配置。

外で使うものを玄関近くに収められるだけでなく、水平に伸びる形がアプローチに落ち着いた表情を与えています。

室内では、光井戸を中心に各空間をつなぎながら、毎日の動作を短くする家事動線を組み込みました。

買い物から帰ると、玄関からキッチンへ直行し、荷物や食材をすぐに置くことができます。

洗濯の動線も、浴室で脱ぐ、隣のランドリーで洗う、西側の物干し場で干す、取り込んでファミリークローゼットへしまう、という一連の流れを最短で結びました。

家族全員の衣類を一か所にまとめることで、各部屋へ運ぶ負担も減らしています。 外から見える部分は静かに整え、内側には光と風、使いやすさを満たす。

敷地の長所と弱点を同時に読み解き、守られた明るさと、無理のない暮らしを両立した家です。

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