STYLE#032 川へひらき、光を落とす家
WORKS
眺望は東から、陽光は南から。外のようなリビングと、中のようなベランダが川辺の暮らしをつなぐ。

STYLE#032 川へひらき、光を落とす家

STYLE#032 川へひらき、光を落とす家
構造
木造2階建 軸組み工法
家族構成
ご夫妻 子供2人
エリア
御殿場市

北側道路に面した、川沿いの土地。

東側には川面と水の流れが広がり、南東の角へ向かって視界がひらける、心地よい場所です。

お施主様がこの土地を選び、川の景色を暮らしに取り込む住まいの計画が始まりました。

一方、南側には隣家があり、素直に大きな窓を設けるだけでは十分な日照を得られません。

そこで一階にはガレージを設け、家族が集まるリビング・ダイニング・キッチンを二階へ持ち上げました。

川への眺望と南からの光を、異なる窓から取り込む構成です。

二階のリビングは、東から南東へ大きくひらき、川面の移ろいを身近に感じられる場所としました。

その先に設けたベランダは、単なる付属的な屋外ではありません。

室内と連続する床や天井によって包まれた「中のような外」とし、食事やお茶を楽しみながら、川を眺めて寛げる居場所としました。

対してリビングは、光や風、川の気配を室内へ引き込む「外のような中」です。

窓を開けると両者の境界は薄れ、暮らしがベランダまで伸びていきます。

リビングとダイニング・キッチンは、それぞれの居心地を持つ別のゾーンとして分けながら、天井に設けた格子のアーチで緩やかにつなぎました。

床ではなく天井の意匠によって空間を切り替え、離れていても一体感を失わない構成です。

南側の隣家によって遮られがちな陽光は、真南に位置するテレビ上部の窓から取り込みます。

高い位置から入った光は室内の奥へ伸び、ガラス張りの吹き抜け階段室を通って、一階の廊下まで静かに落ちていきます。

川を見る窓、太陽を受け取る窓、光を階下へ渡す階段室。

それぞれの開口に明確な役割を与え、眺望と明るさを丁寧に組み立てた住まいです。

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