STILE#54富士を背景に佇む家
WORKS
田園の風景と家族の日常を包む、大きな軒の平屋

STILE#54富士を背景に佇む家

STILE#54富士を背景に佇む家
構造
木造軸組工法
家族構成
4人
エリア
静岡県駿東郡小山町
親御さまが所有する田んぼの一角に、家族のための平屋を計画しました。 北側には富士山が美しく立ち上がり、周囲には視界を遮るものの少ない、伸びやかな風景が広がっています。 この地域に暮らす人々にとって、富士山は特別な名所であると同時に、幼い頃から見慣れた日常の風景でもあります。そこで、室内の窓から富士山を切り取って見せるのではなく、田んぼ越しや南側の道路から眺めたとき、富士山を背景に建築が美しく佇むことを考えました。 水平に長く伸びる低い屋根と、その背後に立つ富士。 住宅もまた、この土地の風景をつくる一部となります。 南側の道路は敷地より一段低いため、リビングへの視線が自然に外れ、開放感を保ちながら一定のプライバシーを確保できました。 大きく張り出した軒の下には縁側を巡らせ、家族で庭を眺めたり、食事やお茶を楽しんだり、子どもが遊んだりできる場所としています。 雨の日にも窓を開け、軒先から落ちる雨を眺めながら、外の空気を感じられます。 北側には、住宅と一体に見える車とバイクのガレージを設けました。 冬の朝には車のガラスが凍り、霜取りに時間を要するこの地域。雨に濡れずに乗り降りできるだけでなく、土地の気候に寄り添い、毎日の小さな負担を軽くするための設計です。 室内では、「脱ぐ・洗う・干す・たたむ・着る」が一連につながる家事動線を整えました。 子ども部屋には平屋の小屋裏を生かしたロフトを設け、限られた高さの中に、遊びと成長のためのもう一つの居場所をつくっています。 大きな敷地に悠々と立ち、深い軒が家族の暮らしを包み込む。 富士山と競うのではなく、その麓の風景に静かに加わる平屋です。
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