SHOP#005 キッチンCORIE 人柄から生まれた、街の洋食店
WORKS
居酒屋の面影を受け継ぎながら、一人の女性店主の夢と温かさを空間にした「キッチンCORIE」。

SHOP#005 キッチンCORIE 人柄から生まれた、街の洋食店

SHOP#005 キッチンCORIE 人柄から生まれた、街の洋食店
構造
鉄筋コンクリート
エリア
静岡県富士市

いつか、自分の洋食店を開きたい。

そんな夢を抱いていた女性店主が富士市で見つけたのは、以前は居酒屋として使われていた一軒のテナントでした。

ここから、一人で切り盛りする小さな洋食店「キッチンCORIE」の計画が始まりました。

当初、店主の中に具体的なデザインのイメージがあったわけではありません。

そこで、好きなものや大切にしたいこと、提供したい料理、お客様にどのように過ごしてほしいかを、何度も会話しながら探っていきました。

その言葉や表情から見えてきたのは、飾りすぎない素朴さ、自然体の温かさ、柔らかな女性らしさ、そして長く使い込まれたものを愛する感覚でした。

新しいものだけで店内をつくるのではなく、既存の居酒屋の使える部分を生かし、そこへアンティーク家具や照明を重ねました。

時間を経たものが持つ風合いと、新たに加えた要素が馴染み、以前からこの場所にあったような、どこか懐かしく落ち着ける空間を目指しています。

家庭的な洋食を気軽に楽しめる、気取らない雰囲気を大切にしました。

一人で店を営むため、見た目の印象だけでなく、働きやすさも重要な設計テーマです。

厨房から客席全体を見渡せるように配置し、料理をしながら来店や店内の様子に気づけるようにしました。

会計も厨房の近くにまとめ、調理、配膳、片付け、会計までの移動を抑えています。

店主が無理なく動けることが、料理や接客に丁寧に向き合える余裕につながります。

明確な完成像から始めるのではなく、一人の人柄を読み取り、対話を重ねながら空間の輪郭をつくっていく

。キッチンCORIEは、店主の夢と日常、訪れる人を迎える優しさが、少しずつ形になった洋食店です。

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