建築レポート

2026.04.02

光と素材がつくる静けさ―京都・鳩居堂第3店舗

先日のお休みに、京都の鳩居堂へ。

ずっと訪れてみたかった場所に、ようやく行くことができました。

桜を見に行くつもりが、

気づけばすっかり建築を見に行く旅に。

 

鳩居堂本店(設計:内藤廣)を目指していたのですが、、、

その先にあった第3店舗に心惹かれたので、

そちらをご紹介いたします。

 

外観はとても静かで、街に溶け込むような佇まい。

黒く焼かれた杉板と、低く抑えられた軒。

その奥に引き込まれるような開口があり、自然と中へと導かれていきます。

この“入り方”がとても心地よく、

外と内の境界がやわらかくつながっている印象でした。

 

内部に入ると、空気が少し変わる感覚。

杉板型枠コンクリートの壁と天井に囲まれた空間は、

素材の表情そのものが空間の主役になっています。

型枠の跡がそのまま残るコンクリートは、

ラフでありながらも均一で、どこか整った印象。

音響を考慮して凹凸の杉板型枠仕上げ。

特に印象的だったのは、光の落ち方。

真上から入る光が、

壁面をなぞるように広がり、

空間全体に静かな陰影をつくっていました。

照明ではつくれない、

自然光ならではの柔らかさを感じます。

また、細部の納まりもとても丁寧でした。

木とコンクリートの取り合い、

鉄の見せ方、

床と外部の連続。

どれも主張しすぎず、

素材同士が自然につながるように設計されています。

特に、外部と内部の床レベルや見切りの納まりは、

空間の連続性を意識した繊細なディテールでした。

派手なデザインではないけれど、

そこにいると落ち着く理由が、確かにある。

素材と光、そして納まりの積み重ねでつくられた空間。

改めて、設計の本質を考えさせられる場所でした。

 

一級建築士 鎌形

TEN ARCHITECTS DESIGN
TENアーキテクツの家が
ピッタリな方はこんな方
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    全て納得したい。

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    一緒に家づくりをするパートナーを探している。

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